清掃管理業務は床面だけでなく、壁面や扉、什器・備品など立体面にも気を配り、各部屋の特性に従って、バランスのとれた美観・衛生を維持する業務です。
ビルの用途により、清掃管理の内容は違ってきます。また床材、金属材、石材など、最近はきわめて多様な素材が使用されており、これらの特性に合った清掃管理が行われます。
最近の清掃管理の方法は、事後清掃から予防清掃に変化しています。建物内に汚れを持ち込ませない清掃、汚れる前に処置し定常的に美観・衛生を保持する清掃方法です。洗浄作業を排除したドライ方式は、現代のビルにふさわしい清掃方法だと言えます。
このように最近の清掃管理業務は、単純な清掃作業の積み重ねではなく、専門的な知識と管理能力が要求されるようになりました。
清掃管理業務の専門家として、60万人のクリーンクルーのなかから「ビルクリーニング技術士」が養成されています。また平成13年度に「建築物清掃管理評価資格者」制度がスタートし、品質向上維持に努めています。